皆さん”林業とは何をする仕事”かご存知でしょうか。
林業は「木を育てて収穫する仕事」です。
”農業”と同じ位置付けでありながら、そのサイクルは30年〜40年と非常に長いです。
古くは縄文時代から始まり、生活に必要な木材を得るための”人々の生活に欠かせないもの”でありました。(以下の記事参照)
そして現在でも、”建築”や”家具”など、私たちの身の回りでたくさんの木材が使われています。
このように、身近に必要とされる木を生産する仕事が”林業”です。
また近年では、地球温暖化対策などの環境面でも、”林業”が果たす役割が大きくなっています。(以下の記事参照)
以前では、国内の林業業界は、海外からの安い木材の輸入により厳しい状況に追い込まれていました。
しかし、近年では地元の木が多く使われるようになり、”地産地消”による需要が増えてきています。
また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、木質バイオマス発電の利用に注目が集まっています。(以下の記事参照)
本記事では”林業”について、林業会社が行う”各林作業”を紹介しています。
本記事を通して、少しでも森林や林業について関心を持って頂けると幸いです。
林業とは -森林と共生する- 森林サイクルを紹介!
現在、”林業”では機械による作業が中心に行われています。
チェーンソーによって木を切り、利用用途に応じて切り揃え、丸太を森林の中から搬出します。
それでは林業の仕事を以下に紹介します。上の図のイラストでは林業の仕事サイクルを図式化して紹介しています。
林業の仕事は「植林」という”木の苗”を植えるところから始まります。
そして「下刈り」や「間伐」などで木を育て、「主伐」で木を収穫します。
収穫された木は、建築材に使われたり、木製品になったり、または加工され紙などに姿を変え、私たちの生活を支えています。
以下、主な林作業の紹介になります。
1. 植林
植林は1本1本、一定の間隔で手作業で植えていく作業です。例えば、杉の苗は植林後、収穫期まで30年かけて成長していきます。植林後の苗は、鹿に食べられてしまう恐れもあるため、ネットを設置して鹿による食害を防ぐ必要もあります。
2. 下刈り
植林後の苗木は、雑草木に養分を取られたり、害虫によって枯れてしまう場合があります。苗木が良く成長するように周りの草を刈る仕事を行います。主に夏に作業します。
3. 間伐
15年ほど経ち、木がある程度成長し生い茂ってくると、森林全体に日光が行き届かなくなり、放っておくと木の成長が遅れたり、枯れたりします。そのため、曲がった木や枯れた木を間引きます。この作業により、木の幹は太く成長し、大きく育ちます。
4. 主伐
現在は機械化が進み、ハーベスターやタワーヤーダーを用いて収穫します。収穫された木は、トラックに積まれ木材市場に運ばれて行きます。
最後に -林業とは-
以上が、林業の主な林作業になります。
森林で行う仕事なので、場所ごとに条件が異なり、中には傾斜のきつい現場もあります。
また、朝から夕方まで森林内で作業を行うことが多い仕事です。
もちろん体を動かす仕事なので大変なこともあります。
しかしながら自然の中で行う林業は自然を身近に感じることができ、やりがいを感じてくれる若い方が多く、転職して始める方も多いです。
今後もWoodyニュースでは、”森林や林業に関するニュース”を皆さんに配信していきます。
Woodyニュースを通じて、少しでも森林や林業について関心を持って頂けると幸いです。
以上が「”林業”とは!?森林と共生するサイクルを紹介!」になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。
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