一本桜のほとんどが、樹齢の長い木です。
一本桜の名所では、中には樹齢2000年と気が遠くなるような年月を生きている「山高神代桜」が存在しています。
山高神代桜は、名前の通り”神々しい生命力”を感じる一本桜です。
「見る人は思わず手を合わせる」日本屈指のパワースポットとされています。
このように一本桜の樹齢が長い理由として、この神聖な桜が、人々に大切に管理されてきた背景が考えられます。
本記事では「山高神代桜」の他に、樹齢800年を超える”一本桜”の名所3選をご紹介していきます。
最後まで、お付き合い頂けると幸いです。
樹齢1000年超の奇跡の一本桜”三春滝桜”
雪解けの頃、薄ピンク色の名瀑が現れます。
樹齢1000年超の”奇跡の桜”と呼ばれ、長きにわたり歴史を見守り続けてきた一本桜です。
その威風堂々とした桜の姿は周囲を圧倒し、溢れるほど花びらは人々を魅了します。
「日本三大桜」の一つに数えられる「ベニシダレサクラ」であり、推定樹齢は1200年とされています。
樹高は13.5mで、枝張りは東西でおよそ25mにもなります。
無数の花が段々になって枝垂れる姿は、名前の通り、桜の飛沫をあげて流れ落ちる滝のようです。
桜の見頃は、例年4月中旬とされています。
歴代の三春藩主にも大切にされてきた町のシンボルでもあり、1922年に国の天然記念物にしていされています。
その壮大な姿により、皇居宮殿・正殿東廊下にある杉戸絵など、数々の名画の題材にもなっています。
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古老の風格と品格を持つ国内最古級のヤマザクラ”狩宿の下馬桜”
狩宿の下馬桜は、源頼朝が富士の巻狩りを行なった際、この場所で馬を下りたことが名前の由来と伝わっています。
推定樹齢800年の国内最古級の「ヤマザクラ」で、天然記念物の中でも価値が特に高いとされる「特別天然記念物」指定されています。
桜の見頃は、例年4月中旬とされています。
学名は「アカメシロハナヤマザクラ(赤芽白花山桜)」と呼び、咲き始めはピンク色ですが、次第に白色に変化していくのが特徴です。
周辺の田んぼに葉の花が植栽されており、桜と併せてた春の風物詩となっています。
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白く可憐な花を咲かせる一本桜”石戸蒲ザクラ”
石戸蒲ザクラは、樹齢約800年と伝わる国の天然記念物です。
名前は源頼朝の異母弟・”蒲”冠者源範頼に由来しています。
頼朝に追われていた範頼が、この地に逃れ、持っていた杖を突き刺したところ蒲ザクラになったという伝説が残っています。
桜の見頃は、例年4月上旬~4月中旬とされています。
石戸蒲ザクラは「エドヒガンザクラ」と「ヤマザクラ」の自然交配種とされ、植物学名上では「カバザクラ」という和名を持つ品種です。
「カバザクラ」で自生するものは、東光寺にあるこの桜のみです。
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最後に ”一本桜の生命力”
一本桜の前に立つと「長幼の序」の気持ちが自然と出てきます。
このように長い年月を生きてきた一本桜には、なんとも言えない包容力と魅力を感じます。
また何百年、何千年と春の訪れ告げてきた”一本桜”の生命力から、明日を生きるエネルギーを貰える気がします。
ぜひ一本桜と語らって、春から始まる1年をスタートしてみて下さい。
本記事が、そのご参考になると幸いです。
以上が「樹齢800年を超える日本の”一本桜”の名所3選!」になります。
本記事を参考に、お花見をさらに楽しんで頂けると幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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