天ぷらにして食されることが多い”春の山菜”ですが、有名どころとして”タラの芽”や”ワラビ”、”ゼンマイ”、”シソ”などが知られています。
その中でも、ツウな人気を誇る「フキノトウ」があります。
フキノトウには山菜特有の”苦味”や”香り”があり、いわゆる「大人の味」と称されています。
天ぷらにすることで苦味が和らぎ、フキノトウ本来の甘みが引き出されます。
フキノトウの他にも、”菜の花”や”ししとう”といった野菜も同じく苦味があります。
この”苦味”は山菜の良さでもありますが、一般的に”一手間加えて”調理されること多いです。
これにより肉厚であるフキノトウは、熱が通ることで”ホクホク”とした食感を楽しむことができます。
本記事では、この”フキノトウの魅力”についてご紹介していきます。
最後まで、お付き合いいただけると幸いです。
”フキノトウ”の特徴とは!?
フキノトウは、キク科フキ属の多年草です。
小ぶりなもので、”つぼみ”が硬く閉じているものが美味とされています。
フキノトウは”花”の部分を指しており、似た名前の”フキ”はこのフキノトウの花が咲いた後に伸びる茎を指しています。
このように、フキノトウは時期によって呼び名が変わる面白い山菜です。
美味しい”フキノトウ”の見極め方とは!?
フキノトウは”鮮度”がとても重要で、時間が経つとエグミが出て”苦味”がキツくなります。
一般的には摘みたてのもの食し、それによりエグミが少なく美味しく食べることができます。
そのため、鮮度が落ちたフキノトウを買ってしまわないように、根本の切り口が黒ずんでいないものを選びましょう。
さらに、触ると硬く、つぼみの先が閉じられ、小ぶりなものが美味しいとされています。
このような条件に当てはまる”フキノトウ”を選ぶと良いです。
”山菜”と”野菜”の違いとは!?
ここで、”山菜”と”野菜”の違いをご紹介します。
先ほどの”菜の花”や”ししとう”は「野菜」に分類されます。
これは、”山菜”は自然環境の中で自生しているもので、”野菜”は、畑などで管理・育成しているものを指しているためです。
そのため、”手が加えられているもの”が野菜であり、”手が加えられていないもの”が山菜ということができます。
しかしながら最近では、フキノトウなどのいわゆる”山菜”を畑で栽培している農家もあり、この場合は”野菜”に分類されるのかもしれません。
また山菜は、自然に育てられるため、”アク”や”エグみ”といったものがどうしても混じってきます。
このため、山菜に一手間加えることで美味しく調理することが一般的となっています。
”フキノトウ”の意外なレシピとは!?
”フキノトウ”といえば、”天ぷら”が有名です。
また、”和え物”や”佃煮”といった和食に用いられるイメージもあります。
フキノトウは数少ない”日本古来の植物”の一つであり、さまざまな日本料理に用いられてきました。
しかしながら、最近はその利用方法が多様化し、海外料理にもアレンジされるようになってきています。
その一つに”アヒージョ”があります。
”アヒージョ”はオリーブオイルを用い、ニンニクの香りをアクセントとするスペインの郷土料理でです。
定番の具材として、”エビ”や”牡蠣”、マッシュルーム”が用いられていますよね。
具材の味が染み込んだオイルに、パンを浸して食べる方法が一般的です。
フキノトウの苦味と、鮮やかな緑の色合いが食欲をそそりそうです。
この他にもフキノトウを加えることで、春の料理へと”アレンジ”することができます。
ご興味のある方は、ぜひ一度試してみてください。
最後に – フキノトウの魅力
さまざまな調理法で用いられ、旬を彩る”フキノトウ”ですが、その始まりは”飛鳥時代”にまでさかのぼります。
古来では、”フキノトウ”を食べることで邪気が払われ、病気にならないとされ、人々は新春にこぞって食べていたようです。
また、正月に食べる七草粥は、こういった昔ながらの風習の名残であります。
このように、”フキノトウ”は古来より人々にとって身近な食材であり、現在でも里山に自生している山菜です。
まだ食べたことがない方は、ぜひ一度フキノトウを食べてみてください。
※山菜採りを行う際には注意が必要です。
山菜採りには様々なルールがあり、正しい知識が必要となります。
主に以下の点が、注意要項となっています。
・知らない山菜は採らない、食べない。
・クマ、イノシシといった獣に警戒を。
・初心者一人で山に入らない。知識のある人と共に行く。
また、詳しい山菜採りのルールが以下のサイトで紹介されています。
以上が、”【春の天ぷら】フキノトウの特徴とそのレシピとは!?”になります。
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