那覇市の世界遺産「首里城」は2019年10月31日未明、火災に見舞われました。

 そして、この首里城火災のニュースは日本中に衝撃を巻き起こしました。

 首里城は「琉球王国の城及び関連遺産群」として、周辺の城跡や王家の陵墓など9件がユネスコ世界文化遺産に登録されており、沖縄県民の方のみならず、日本や世界中の人にとっても非常に重要な文化遺産です。

 本記事では、首里城再建に向けた日本全国の取り組みについて紹介しています。

 また、本記事が首里城再建の一助となれば幸いです。

首里城の再建に向けた取り組みを紹介!

 現在沖縄県は、首里城再建に向け全国へ木材漆(ウルシ)の提供依頼を行なっています。

 先日、弊社にも木材提供の依頼メールが届きました。そのため弊社でも出来る限りの支援を行う所存です。

 現在、那覇市が開設する募金箱や口座募金は、2020年1月8日時点で総額4億円に達しています。

 募金については、以下の那覇市公式サイトで紹介されています。

 また現在、首里城公園は徐々に利用区域が拡大され、観光客が一般利用できる範囲が広がっています。

 首里城復興モデルコースも開設され、再建に向けての取り組みが進められています。

 また各旅行業界も首里城再建の支援として「支援ツアー」を造成し、収益の一部を寄付するとしています。(観光経済新聞

 この他にも、ふるさと納税を運営する「ふるさとチョイス」では寄付金の受付・募集を行なっており、沖縄県へ納税することで再建支援を行う方法もあります。(以下ご紹介)

 このように現在日本全国で、首里城の再建を願う支援の輪が広がっています。

世界遺産で保護されるべき遺産とは!?

 首里城は今回の火災により、世界遺産登録を取り消される心配はないようです。(毎日新聞

 ひとまず安心という所でしょうか。

 日本ユネスコ協会連盟は、保護されるべき世界遺産について以下のように述べています。

 世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。

引用:日本ユネスコ協会連盟HP

 このように世界遺産は、首里城の関連遺産群の他にも、その文化的背景を登録・保護するとしています。

 また首里城については、首里城公園公式サイトで以下のように述べられています。

 首里城は沖縄の歴史・文化を象徴する城であり、首里城の歴史は琉球王国の歴史そのものである。

引用:首里城公園「首里城について」

 琉球王国は、1429年に「北山」「中山」「南山」の3国が統一され誕生しています。

 その後首里城は、約500年にも渡って琉球王国を統治し、沖縄県の政治経済・文化の中心地であったとされています。

 このように首里城は、建築遺産群の歴史的な価値はもちろん、沖縄県の伝統的な芸能文化や音楽文化、芸術文化がの拠点となった場所です。

 また首里城は、世界遺産に登録されている建築遺産群の中で、地下の遺構にあたる首里城跡一帯が世界遺産に登録されています。

 首里城の遺構については、以下の沖縄県観光情報「たびらい」で紹介されています。

 そのため、先日同じく火災にあったパリのノートルダム大聖堂が、世界遺産登録を取り消されない理由と同じです。

 ノートルダム大聖堂も同様に、建造物自体が世界遺産に登録されているわけではなく、セーヌ川の河川一帯が世界遺産に登録されています。

 このように世界遺産に登録・保護されるべき遺産は、歴史的な建造物含め、過去から現在まで引き継がれ続ける街並みや文化、そして人であると考えられます。

最後に -次回のWoodyニュース-

 以上が「首里城の再建に向けた取り組みを紹介!世界遺産で保護されるべき遺産とは!?」になります。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 次回からの「Woodyニュース」では歴史的な建築物に用いられる「ヒノキ」や「漆の木」について紹介する予定です。

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